帰化を取り消されることはありますか?
帰化申請を検討している方から、「帰化した(日本国籍を取得した)あとに、帰化が取り消されることはありますか?」という不安の声を頂くことがあります。
「帰化 取消し」といったキーワードで情報を探される方も少なくありません。
ここでは、帰化取消しの可能性と注意点を解説します。
1 帰化が取り消される可能性はあるのか
帰化許可は法務大臣による行政処分であるため、理論上は取消しや無効が問題となる余地があります。
しかし、実務上は極めて例外的で、実際には帰化後に国籍を失うケースは聞いたことがありません。
2 帰化が取り消されるのはどのような場合か
問題となるのは、帰化申請時に不正な手段が用いられていた場合に限られるでしょう。
具体的には、
・犯罪歴や重大な違反歴を意図的に隠していた
・婚姻関係や家族関係について虚偽の申告をした
・収入状況・就労実態について事実と異なる資料を提出した
これらは、重要な事実の隠蔽、虚偽申告であり、帰化許可の前提を欠くものとして、取消しが問題になる可能性があります。
3 帰化後の生活変化は取消理由にならない
一方で、帰化後の生活事情の変更によって帰化が取り消されることはありません。
たとえば、転職や失業、収入の減少、離婚といった事情があったとしても、帰化許可が取り消されることはありません。
4 帰化取消しが実務上ない理由
大きな理由の一つとして、帰化により元の国籍を喪失する点があります。
帰化許可を取り消すと、無国籍状態になってしまう可能性があるため、行政としても極めて慎重な判断が求められます。
そのため、単なる事情変更や後発的な問題で帰化が取り消されることは現実的ではありません。
5 帰化申請で最も重要なポイント
帰化取消しが実務上ないとしても、将来的な動きは分かりません。
リスクを避けるために最も重要なのは、申請時に正確な申請書、資料等を提出し、面談などに誠実に対応することです。
帰化申請では、経歴・在留状況・家族関係・収入状況など、多岐にわたる事項を詳細に確認されます。
悪意がなくても、説明不足や誤解を招く記載が後のトラブルにつながる可能性があるため、取次資格者とともに対応していくことがおすすめです。

























